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HOME > 酪農ヘルパー INTERVIEW >JA中標津青年部 乾 元樹


酪農家は、酪農ヘルパーをどのように利用しているのだろうか。また、ヘルパーはどのような存在であるのだろうか。酪農家の視点からヘルパーを語っていただくべく、道東・中標津町の乾さんのもとを訪れた。

「ヘルパーは酪農家に欠かせない。」

 農協青年部用務で牛舎を離れる機会が増えたという乾さんは、こう断言する。

「この地域にヘルパー利用組合ができる以前は、近所の酪農家に助けを頼むのが普通でした。ただ、離農者が増えたり、規模拡大による労働時間の増加で、互いの面倒を見ることもなかなか難しくなってきました。そのような状況の中で、自分が留守の時にでもしっかりと牛の世話をしてくれるヘルパーは必要不可欠な存在となっています。」

では、実際にどのような時にヘルパーを利用しているのだろうか。

「青年部用務の時だけでなく、旅行や結婚式などで休日をとりたいときにもヘルパーを利用しています。『自分が怪我や病気の時にも代わりに作業してくれる人がいる』ということを考えるだけでも心強いです。私の父も農協用務で作業ができなくなることがありますから、代わりに来てくれるヘルパーにはとても感謝していますよ。」

「酪農を営むという責任。」

酪農ヘルパーとは、酪農家に代わって価値ある商品を生み出すという、非常に重要な仕事である。彼らの生活をも背負うといっても過言ではないだろう。そのような重要な作業に自身が不在の中、他の人に牛の世話を託すということに不安は無かったのだろうか。

「牛も生き物です。知らない人が来ると、慣れるまで興奮したり言うことを聞かなかったりと、作業がスムーズに進まなくなることがあります。そういう意味で、ヘルパーに任せて良いのかわからず、最初はあまり利用できませんでした。しかし、今では作業前にヘルパーとコミュニケーションをとり、自分たちのやり方をしっかりと伝えることで円滑に作業を行えるようにしています。ヘルパーの皆さんもそれを理解し、次に来るヘルパーのためにも引き継ぎをしっかりと行ってもらうようにしているので、不安はありませんし信頼しています。」

信頼関係があって初めて、ヘルパーという業務が成り立つのだと言うのがよくわかる。そのためにはお互いのコミュニケーションを怠らないことだ。最後に、乾さんがヘルパーに期待することを聞いた。

「酪農は人に言われて経営するものではなく、自分たちの考えに基づいて営むもの。だからこそ酪農には魅力とやりがいがありますが、その分責任は大きく大変なことも多いです。ヘルパーの皆さんには、今後もそのような生産者の思いを理解してもらいながら、一緒に北海道の酪農を盛り上げてくれると嬉しいです。」

(取材 2014年11月)